仕事の8割をAIに任せて見えた「残り2割の人間的価値」【けんすう氏が語るAI時代の生存戦略】
人間に残った2割の仕事とは何か
――けんすうさんは「仕事の8割がAIに置き換わった」と公言されています。まず、手放した「8割」とは具体的に何で、ご自身に残った「2割」の仕事の本質とは何でしょうか?
古川:まだ自分の中でも整理しきれてはいないのですが、今までやっていた仕事は、何かを思考して、やり方とか戦略とかを考えて言語化し、実行できる形に落とし込むこと。それに付随して企画をしたり、形にしていくことがメインだったんです。その辺はほとんどもうAIのほうが得意、という印象ですね。「企画を考える」ことですら、AIです。
――では、残った「2割」とは何でしょう?
古川:「こういうものがあったほうがいいよね」と気付くこと、つまり「始めるところ」は人間に残っています。お客さんがこういったものを欲しがってるよね、だからこういったサービス作ればいいんじゃないか、と考える。
ただ、その先のプロセスのほうが仕事としては重かった。例えば「こういうサービスがいいですよね」という企画から、実際に動くサービス(モックアップ)まで作ってしまって、それを触りながらチェックしていく。この重い部分のかなりの部分をAIができるようになっています。




















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