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日立社長の肝煎り「HMAX」全社横断プロジェクトの中身━━エヌビディアと半年でつくり上げたAIソリューションは"利益率20%超"、その期待値

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すでにHMAXは日立レールで導入されている(記者撮影)

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今年8月末、日立製作所で重要なワーキンググループ(WG)が始動した。世界の各拠点から集められたのは、事業リーダー格の人材が約40人ほどだ。

彼らに与えられたミッションは、インフラ向けの保守・管理ソリューション「HMAX(エイチマックス)」を全事業に展開するための素地を作ること。2024年11月に投入したHMAXは、アメリカのエヌビディアと共同で開発した。

「こういう領域はとにかくスピードが重要」と、WGを率いる戦略SIBビジネスユニットCEOの谷口潤氏は語る。「メンバーが集中的に議論し『じゃあ、これでいこう』と、どんどん方針を決めて、それを各ビジネスユニットやセクターに戻して実装していく」。

日立の精鋭がそろって猛スピードで全事業での展開をもくろむHMAXこそ、日立のデジタル戦略の要である「ルマーダ事業」の収益拡大に貢献し、真の“ワン日立”体現のカギを握るサービスと期待されている。

わずか半年でつくり上げた

HMAXのきっかけは、エヌビディアからの呼びかけだった。同社のジェンスン・フアンCEOを、当時、デジタルシステム&サービス(DSS)部門担当の副社長だった徳永俊昭社長が訪れた。その日のうちに両社は基本合意書(MOU)を締結し、半年後にはHMAXができていた。

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