今年8月末、日立製作所で重要なワーキンググループ(WG)が始動した。世界の各拠点から集められたのは、事業リーダー格の人材が約40人ほどだ。
彼らに与えられたミッションは、インフラ向けの保守・管理ソリューション「HMAX(エイチマックス)」を全事業に展開するための素地を作ること。2024年11月に投入したHMAXは、アメリカのエヌビディアと共同で開発した。
「こういう領域はとにかくスピードが重要」と、WGを率いる戦略SIBビジネスユニットCEOの谷口潤氏は語る。「メンバーが集中的に議論し『じゃあ、これでいこう』と、どんどん方針を決めて、それを各ビジネスユニットやセクターに戻して実装していく」。
日立の精鋭がそろって猛スピードで全事業での展開をもくろむHMAXこそ、日立のデジタル戦略の要である「ルマーダ事業」の収益拡大に貢献し、真の“ワン日立”体現のカギを握るサービスと期待されている。
わずか半年でつくり上げた
HMAXのきっかけは、エヌビディアからの呼びかけだった。同社のジェンスン・フアンCEOを、当時、




















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