令和に都心と地方の教育格差が広がっているのはなぜ?「北海道の平均年収=400万円台」「道内1位の私立大学=偏差値約40」に見る当然の理由

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漫画『ドラゴン桜』
(漫画:©︎三田紀房/コルク)
「頭がいい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があると考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当も務めた西岡氏が、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載。
連載を再構成し、加筆修正を加えた『なぜか目標達成する人が頑張る前にやっていること』が今年発売され、好評を博しています。連載第207回は、深刻な教育格差が広がる実情について、北海道で最大規模の生徒数を誇る練成会グループの副社長・山崎敏史さんに伺いました。
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都心と地方の教育格差が広がっている

なぜか目標達成する人が頑張る前にやっていること
『なぜか目標達成する人が頑張る前にやっていること』(東洋経済新報社)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

数十年前から、日本国内における地域間の教育格差の深刻さは繰り返し指摘されてきました。

その解消を目指し、オンラインツールを活用した新しい学び方や映像授業、さらにはGIGAスクール構想などが導入されてきました。

しかし、令和の今、教育格差はむしろ拡大の一途をたどっています。とくに深刻なのが、北海道です。

広大な土地に散在する学校、人口減少による適切な競争の喪失や教育機会の縮小、経済格差の拡大……さまざまな要因が重なり、北海道には現在深刻な教育格差が横たわっています。

最新の統計によれば、旧帝大の一角である北海道大学の2025年道内出身者割合はわずか29.6%。一方で2025年の北海道大学の関東出身者割合は30.6%と道内出身者より多くなっています。かつては道内出身者が6割を超えていたことを考えると、瞠目の減少数になっています。

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