国公立大学「英検準1級以上で英語試験免除」 "英検なしで受験は超不利"な令和の実情。教育格差広がる中「情報届かない」取り残された地方とは

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漫画『ドラゴン桜』
(漫画:©︎三田紀房/コルク)
「頭がいい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があると考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当も務めた西岡氏が、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載。
連載を再構成し、加筆修正を加えた『なぜか目標達成する人が頑張る前にやっていること』が今年発売され、好評を博しています。連載第208回は、英検取得率からみる地域間の教育格差についてお話します。
著者フォローをすると、連載の新しい記事が公開されたときにお知らせメールが届きます。

英検取得せず難関大学受験は戦略上ほぼ“あり得ない”

なぜか目標達成する人が頑張る前にやっていること
『なぜか目標達成する人が頑張る前にやっていること』(東洋経済新報社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

先週、「令和に都心と地方の教育格差が広がっているのはなぜ?」、という記事を出し、多くの反響をいただきました。その中で多くの人から驚きの声が上がったのが、英検取得率の違いです。自分は、英検取得率の地域別格差が、教育格差の状況を表していると考えています。今回の記事ではそのことについてお話しさせてください。

まず前提として、2020年の教育改革以降、英検の価値は大きく変わっています。昔は、ただの外部試験として見られることが多く、はっきり言って「取っておいても損はない」くらいの資格でしかありませんでした。別に取らなかったからといって大学受験において大きなディスアドバンテージにはならなかったのが「英検」でした。

しかし令和の時代は違います。英検を取っていれば大学の一般受験において加点がされたり、英語の試験が免除されたりします。早慶やGMARCH・関関同立の大学は一般入試で加点される大学・学部も多いですし、国公立大学でも、準1級以上を取っていれば一般受験で英語の試験が免除され、それだけで満点として換算されるような大学も登場しています(例:秋田大学)。

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