浪人という選択を取る人が20年前と比べて1/2になっている現在。「浪人してでもこういう大学に行きたい」という人が減っている中で、浪人はどう人を変えるのでしょうか?また、浪人したことによってどんなことが起こるのでしょうか? 自身も9年の浪人生活を経て早稲田大学に合格した経験のある濱井正吾氏が、いろんな浪人経験者にインタビューをし、その道を選んでよかったことや頑張れた理由などを追求していきます。
今回は特別編です。1年前に27浪を決意し、大学受験の勉強を続けていたえぐざまさん(仮名)から、今年2月の大学受験で慶應義塾大学に合格したとの連絡がありました。ついに彼は、長い長い浪人期間を経て、浪人生という立場を終えることになりました。今回の記事は彼が奮闘したこの1年の勉強や受験の様子について辿っていきます。
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取材から1年経ったその後
この連載で、去年1人の浪人生に話を聞きました。社会人でありながら大学を受験し続け、現在27浪中の受験生、えぐざま(※examer:試験を受ける人)さん(仮名)です(過去記事:「27浪に突入」受験し続ける彼が達した深い境地)。
今年も合格に向けて「28浪」として調整を進めていようとしたえぐざまさん。
2月下旬、そんな彼から報告がありました。詳しく話を聞くと、なんと慶應義塾大学に一般入試で合格したということです。
苦節27年、合格を掴み取り、大学への進学を決意したえぐざまさん。今回は彼のこの1年の受験の足跡を追っていこうと思います。
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