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福岡名門高校に進んだ澤木さんだったが…。写真はイメージ。(写真:kapinon / PIXTA)
浪人という選択を取る人が20年前と比べて1/2になっている現在。「浪人してでもこういう大学に行きたい」という人が減っている中で、浪人はどう人を変えるのでしょうか?また、浪人したことによってどんなことが起こるのでしょうか? 自身も9年の浪人生活を経て早稲田大学に合格した経験のある濱井正吾氏が、いろんな浪人経験者にインタビューをし、その道を選んでよかったことや頑張れた理由などを追求していきます。
今回は、福岡の名門・修猷館高等学校から体育教師を目指し、現役で福岡大学体育学部に進学するも、サッカー部のレベルの高さに挫折し中退。その後1日20時間勉強して3浪の年齢で早稲田大学政治経済学部に入学。卒業後、読売新聞社に12年勤め、現在は新橋で串揚げ専門店「新橋串揚げの店 夏色」を経営している澤木祐介さんにお話を伺いました。
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大卒者がいない家庭、親は大学進学を熱望
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多くの人が浪人を長引かせる理由はたくさんあります。
モチベーションの低下、自分の学力と比べて偏差値が高すぎる志望校、経済的理由で勉強時間が取れないことなど。
その中の1つとして考えられるものに「親の期待」があります。
今回お話を聞いた澤木祐介さんも、一家に大卒者がいない家庭から大学に進学・卒業することを期待され、一度大学を辞めたにもかかわらず、3浪の年齢でふたたび大学受験をしました。
「父親に才能がないと、諦めてもらうため」に勉強していた彼は、1日20時間もの猛勉強のすえに、1年で偏差値を30上げ、私立大学最難関学部の早稲田大学政治経済学部に合格したのです。
どうして彼は、乗り気ではなかった大学受験を頑張ることができたのでしょうか。
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