クラウドのインフラ領域(IaaS)で高成長を遂げるオラクルだが、SaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)と呼ばれる業務アプリケーションでも存在感を示している。
財務会計やサプライチェーン、人材管理等の製品群を「Oracle Fusion Cloud Applications」というブランドで展開し、SAPやワークデイなどとしのぎを削る。日本では、オービックビジネスコンサルタントやワークスアプリケーションズなどが競合になる。
初めてシェアトップに
業界内で話題となったのが、2024年に僅差ながらオラクルが初めてシェアでSAPを抜いたというデータだ(下図、APPS RUN THE WORLD調べ)。

オラクルは05年にERP(統合業務システム)大手のピープルソフト、16年に中小企業向けクラウドERPのネットスイート、22年に医療システムのサーナーを買収し、業務アプリケーションのラインナップや顧客層を強化してきた。IaaSとの連携でAI機能の実装も次々と進めており、業務の自動化やDXを進めるニーズを捉えようとしている。




















無料会員登録はこちら
ログインはこちら