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オラクル"インフラの強み"を生かすSaaSの躍進。独SAPと互角の勝負、AIの実装力で差別化

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SaaSのイメージCG
(写真:metamorworks/PIXTA)

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AIで爆発的に増える演算需要をつかむオラクルだが、財務リスクも見えてきた。本リポートでは、後発ながらAI時代に頭角を現した同社の勝算に迫る。

クラウドのインフラ領域(IaaS)で高成長を遂げるオラクルだが、SaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)と呼ばれる業務アプリケーションでも存在感を示している。

財務会計やサプライチェーン、人材管理等の製品群を「Oracle Fusion Cloud Applications」というブランドで展開し、SAPやワークデイなどとしのぎを削る。日本では、オービックビジネスコンサルタントやワークスアプリケーションズなどが競合になる。

初めてシェアトップに

業界内で話題となったのが、2024年に僅差ながらオラクルが初めてシェアでSAPを抜いたというデータだ(下図、APPS RUN THE WORLD調べ)。

オラクルは05年にERP(統合業務システム)大手のピープルソフト、16年に中小企業向けクラウドERPのネットスイート、22年に医療システムのサーナーを買収し、業務アプリケーションのラインナップや顧客層を強化してきた。IaaSとの連携でAI機能の実装も次々と進めており、業務の自動化やDXを進めるニーズを捉えようとしている。

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