令和に都心と地方の教育格差が広がっているのはなぜ?「北海道の平均年収=400万円台」「道内1位の私立大学=偏差値約40」に見る当然の理由

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漫画『ドラゴン桜』
漫画『ドラゴン桜』
(漫画:©︎三田紀房/コルク)

親世代の意識改革が急務「ターゲットは小学生の親」

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――道内トップクラスの生徒数の塾である練成会グループさんとしては、こうした状況に対してどのように対応されていますか?

山崎さん:お預かりしている生徒さんの気持ちと結果を変えること、まず私達がすぐにできることはここです。

勉強を通じて、小さな成功体験を積み重ねる、自己有効感を高めていく、そしてその先に、高い目標にどんどんチャレンジする生徒を増やしていくことです。塾だから実績が…などというレベルではないと思っています。

「こんなにやれるんだ!」「こんな世界があったんだ!」ということを多くの生徒に感じてもらう、これを生み、そして大きくしていくことが、私たちの責務だと思っています。

わかりやすいのは、東大を筆頭とするいわゆる難関大学の合格者が増えることです。「えっうちの地域からこんなに合格するんだ!私もできるかも!」という空気を作り出すことだと思っています。そしてもうひとつは、家庭・地域への働きかけですね。

――確かに。北海道の教育再生は、「家庭から」の要素も大きいですね。

山崎さん:ええ。親の意識にアプローチすることです。少なくとも私たちに通っていただける親御さんにはアプローチできますし、問題意識を持っている人たちと協力して、そういった動きをしていくこともできます。そこをやらない限りは難しいと思っています。そして何より、モデルケースの創出が急務でしょう。「北海道からこれだけ東大合格者が出るんだ」といったことを結果で見せていくこともとっても大切だと思っています。

――まさに「リアルドラゴン桜」が求められている、ということですね。

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西岡 壱誠 ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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