試験問題から読み解く東大脳と京大脳の違い 合否決める"速度"の差とは?

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漫画:ドラゴン桜
(漫画:©︎三田紀房/コルク)
「頭がいい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があると考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当も務めた西岡氏が、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載。
連載を再構成し、加筆修正を加えた『なぜか目標達成する人が頑張る前にやっていること』が今年発売され、好評を博しています。連載第206回は、東大受験で合否を決める重要な能力についてお話しします。
著者フォローをすると、連載の新しい記事が公開されたときにお知らせメールが届きます。

「深さ」と「速さ」という2つのタイプ

なぜか目標達成する人が頑張る前にやっていること
『なぜか目標達成する人が頑張る前にやっていること』。(東洋経済新報社)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

東大受験の指導をしていると、「どこで合否が分かれるのか」という質問をよくいただきます。

「努力量ですか?」「基礎力ですか?」「才能ですか?」といった質問です。もちろん、それぞれが大切であることは間違いありません。けれど、私が実際に何百人という東大受験生を見てきて、最も強く感じるのは、合否を決めるのは“速度”だということです。

頭の良い生徒といっても、そのタイプは大きく分けて2つあります。
1つは「思考が深い人」。もう1つは「思考が速い人」です。

深いタイプは、じっくり考え、あらゆる可能性を検討し、納得してから答案を書き始めます。論理的で慎重、完成度の高い答えを出す傾向があります。

一方で速いタイプは、まず手を動かしながら考えるスタイル。瞬時に仮説を立て、間違いを恐れずに試行錯誤を繰り返します。判断が早く、テンポよく次の問題に進むのが特徴です。

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