
(漫画:©︎三田紀房/コルク)
記憶力や論理的思考力・説明力、抽象的な思考能力など、「頭がいい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時に東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う「チームドラゴン桜」を作っています。
そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載。連載を再構成し、加筆修正を加えた『なぜか目標達成する人が頑張る前にやっていること』が1月29日に発売されました。連載第186回は、記述式問題の採点方法ついてお話しします。
東大はどうやって採点している?
突然ですが、みなさんは東大の入試問題の採点がどのように行われているか知っていますか?
東大の入試問題は、ほぼすべてが記述式であり、マーク式や単答式(一問一答形式で、単語を答えるのみの問題形式を指す)の問題はほとんどありません。英語だろうが国語だろうが数学だろうが、記述の答案で採点され、点数が算出されるのです。
東大側は、どのように採点を行っているのかについて公式の発表をしていません。しかし、長年東大入試研究をしている予備校業界の方々に話を聞くと、決まって「おそらくこういうやり方をしているのだろう」という採点方式があります。それが、「並列比較方式」です。
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