「都合のいい解釈ばかりしてない?」——"AIとの壁打ち"で確証バイアスを減らす新習慣。「今のままで十分幸せ」は認知のクセかも

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AIと対話する男性
どうしても私たちの思考は偏りがち。そのことを前提として、あえてAIから別視点のアドバイスをもらってみては?(画像:emma / PIXTA)
購買意欲を高めたり、社員のモチベーション上げたり——。行動経済学の分野で重視されている「アフェクト」という感情をご存じでしょうか?
喜怒哀楽のようにはっきりはしていない、本人も意識していないレベルの「淡い感情」だけれど、人の行動に与える影響は非常に大きい、というアフェクト。
世界の数多くの企業コンサルをしてきた相良奈美香さんは、行動経済学の知見から「ポジティブアフェクトの活用方法」を導き、人生をより良い方向に好転させるヒントを伝授しています。
相良さんの著書『ポジティブアフェクトで幸せの仕組み化』より一部を抜粋し、本記事では私たちの「認知のクセ」について解説しつつ、AIを意思決定のサポートに使うヒントなどをお届けします。
【あわせて読む】購買行動や仕事の生産性を左右する「ちょっとした感情」の見過ごせない影響——行動経済学の視点で「幸せの仕組み化」を意識してみよう

「今のままで十分幸せ」は認知のクセかも

私たちの認知のクセの一つに「現状維持バイアス」があります。人は変化より現状維持を望む性質があるので、新しいことを始めるときに「めんどうくさい」「もし失敗したら」とネガティブアフェクトを感じ、今のままで十分だと考える傾向があるのです。

たとえば今まで住んでいたマンションを売って、一戸建てに転居するか迷っているとします。「一戸建ては値段が高いし、引っ越しにお金もかかる。マンションのリフォームもしたのにあえて引っ越さなくても……」と思うのが現状維持バイアスです。

さらに、「埋没コスト」も気になります。それは「一度何かを始めると、費やしたお金や時間、労力を取り戻そうとしてしまう」こと。

代表例は、イギリスとフランスで共同開発していた、ロンドン―パリ間を高速で移動できる超音速旅客機コンコルドです。プロジェクトは難航し、採算がとれないと明らかだったにもかかわらず、両国政府は中止を決められないまま30年近く投資し続け、大赤字の末、結局は開発を中止したのです。

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