試験問題から読み解く東大脳と京大脳の違い 合否決める"速度"の差とは?

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さて、東大が求めているのはどちらのタイプでしょうか?

実は、速く考えるタイプの方なのです。

東大が求めているのは「速く考える頭」

東大入試は、問題の質だけでなく、制限時間の厳しさにも特徴があります。限られた時間内に、いかに多くの問題を、正確に処理できるか。つまり「処理速度」が問われているのです。

東大合格者に共通しているのは、頭の回転の速さ。計算も読解も、迷いなく次々にこなしていきます。深く考える力も当然ありますが、それ以上に「すぐに形にするスピード」が抜群です。

思考の深さも、もちろん必要になる問題もあります。なんと言っても東大の問題ですから、思考が浅ければ複雑な問いを読み解くことはできません。

しかし、実際の入試現場では、時間との戦いが大きな壁として立ちはだかります。知識があっても、考えるのが遅ければ答案が書けない。深く考えすぎて手が止まってしまえば、どれほど頭が良くても点数にはつながらないのです。

もちろん、深い思考が劣っているという話ではありません。むしろ、深く考える力を重視する大学もあります。その代表例が京都大学です。京大では、独創的な発想や論理的な深掘りが求められます。じっくり思考を練るタイプにとっては、むしろ魅力的な舞台でしょう。

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