「親が高学歴なほうが、子は伸び悩む」学歴エリートの親が陥りがちな"残念な落とし穴"とは

✎ 1〜 ✎ 217 ✎ 218 ✎ 219 ✎ 220
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
漫画『ドラゴン桜』
(漫画:©︎三田紀房/コルク)
「頭がいい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があると考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当も務めた西岡氏が、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載。
連載を再構成し、加筆修正を加えた『なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること』は、3万部超のベストセラーとなっています。連載第212回は、高学歴な親を持つ子が伸び悩むわけを解説します。
著者フォローをすると、連載の新しい記事が公開されたときにお知らせメールが届きます。

高学歴な親の子どものほうが伸び悩む

なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること
『なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること』(東洋経済新報社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

学校の先生や塾の先生と話していると、ときどきこんな声を耳にします。

「実は、高学歴な親御さんの子どものほうが、伸び悩むことがあるんです」

東大・京大・旧帝大など、いわゆる“学歴エリート”の親を持つ生徒が、意外にも成績を伸ばしきれないことがある。

一見すると不思議です。勉強の大変さも面白さも経験しているはずで、DNA的にも有利なように思えます。しかし、現場でこの現象は確かに起きています。

そして、この謎には明確な理由があります。多くの先生が同じように指摘するのが、「親の成功体験が、子どもを縛ってしまう」という問題です。

高学歴の親御さんは、当たり前ですが受験で成功した体験がありますから、他の親御さんよりアドバイスができます。「自分はこうやって乗り越えた」「こうすれば成績が上がる」という経験を、我が子にも役立ててほしいという純粋な気持ちで、アドバイスします。

次ページしかしそのアドバイスが…
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事