記憶力や論理的思考力・説明力、抽象的な思考能力など、「頭がいい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時に東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う「チームドラゴン桜」を作っています。
そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載。連載を再構成し、加筆修正を加えた『なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること』は、発売後すぐに3万部のベストセラーとなっています。連載第145回は受験直前の親の心構えについてお話しします。
受験が近づき親もそわそわする
「お父さんとお母さんは、お子さんに合格してほしいですか?」
漫画『ドラゴン桜』のワンシーンで、東大受験を控えた子ども(矢島勇介)の親御さんに対して、桜木先生がこのような内容の質問をするシーンがあります。
受験が近づいてくると、親御さんもソワソワしてしまう場合があります。お母さんが、「あんた、合格できるの?大丈夫なの?もっと必死に勉強しなさいよ」と、子どもについプレッシャーを掛けてしまう場合もあるでしょう。そんな姿を見て、桜木先生はこう聞いたわけです。
このシーン、実はとても示唆に富んだ内容で、受験を控えたお子さんをお持ちの親御さんにはぜひ知っておいてほしい話です。今回はこのシーンをみなさんに紹介したいと思います。
まずは漫画をご覧ください。
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