集中力は低下、イライラしやすくなり、不安感まで増す…子どもの「スマホ脳」リスク高まる令和に東大生を育てた親がおすすめする本3選

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イライラする子ども
スマホによってドーパミンが過剰に分泌され、集中力が低下、イライラしやすくなり、不安感まで増していくリスクがあるといいます(写真:yuu / PIXTA)

令和はこれまでで最も“子育てが難しい”時代

僕は仕事柄、教育学部の大学教員の方とお話しする機会が多くあります。その中で、多くの先生方が口を揃えて言うのは、「令和の今が、これまでで最も子育てが難しい時代だ」ということです。その理由には、大きく3つのポイントがあります。

まず1つ目は、スマホが当たり前に存在する時代だということ。スマホは人間の生活様式を根本から変え、脳の構造にまで影響を与える可能性があると言われています。しかし、親世代は「スマホのある子ども時代」を経験していないため、子どもにどう向き合わせればいいのか判断に迷うケースが非常に多いのです。

2つ目は、大学入試制度を含め、社会の変化があまりに急速であることです。かつては安定と言われていた職業であっても食べていけなくなることが増え、大企業が倒産するケースも珍しくなくなりました。「医者になれば安泰」「弁護士になれば安泰」というのは、もはや過去の話。反対に、データサイエンス、退職代行、YouTuber、TikTokerなど、これまで存在しなかった新しい仕事が次々と生まれています。

そして3つ目は、一人っ子・核家族が多いことです。兄弟がいれば「上の子のときはこうだった」という経験を手がかりに子育てができますが、一人っ子だとその比較ができません。さらに祖父母と離れて暮らす家庭も多いため、頼れるアドバイスが得にくいのも現状です。

この3つの困難の中で子育てをしなければならない……それが今の親御さんの置かれている状況なのです。大変な状況の中で、悩む親御さんも多いというわけですね。

そんな中こそ、僕は読書をしてほしいと思います。本で得た最新の情報や知識というのは、子育てにいい影響を与えてくれるはずだからです。今回は、東大生の親御さんたちのおすすめも含めて、これから子どもを育てる親御さんたちが子育てに悩んだときにぜひ手に取ってほしい本を3冊紹介します。

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