「しずかちゃん」がいるチームは強い…価値観が違う人だらけの職場で立ち回りがうまい人が持っている特徴

(写真:zak/PIXTA)
会社には「明文化されている制度や仕組み」と「明文化されていない暗黙のルール」があります。その違いを理解しないまま働いていると、「説明しても相手がその通りに動いてくれない」「他部門の協力が得られない」といったトラブルにつながってしまいます。
本稿では、下地寛也さんの著者『結局、会社は思うように動かない。上手に働く人の社内コミュニケーション』を一部抜粋・再構成して、人や組織にストレスなく動いてもらうためのヒントをお届けします。
価値観の押しつけが対立を生む
「こんなに頑張っているのに、どうして上司はわかってくれないんだろう」
このような不満や悩みは、会社員であれば一度は感じたことがあるはずです。
実は、こうした職場での悩みの多くは一人ひとりの価値観の違いに起因します。
価値観とは「何を正しいと思い、何を優先するかという個人の判断基準」のことです。普段あまり意識することはないかもしれませんが、対人関係に大きな影響を与えています。
例えば、仕事に対する向き合い方一つとっても次のようにスタンスが分かれます。
①「残業してでも質を高める?」「業務時間内で仕事を終える?」
②「部下は褒めて育てる?」「ときには部下を叱ることも必要?」
③「本音と建前は使い分ける?」「常に本音で話す?」
④「行動する前に熟考する?」「まず行動してそれから修正する?」
私がコミュニケーション研修をするときにこれらの質問をすると、必ずと言っていいほど意見が分かれます。ハッキリとした立場は表明できなくても、「どちらかというと」のスタンスはあるのではないでしょうか。それだけ人の価値観は多様だということです。
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