「しずかちゃん」がいるチームは強い…価値観が違う人だらけの職場で立ち回りがうまい人が持っている特徴
問題は、自分の価値観のみを根拠にして「こうあるべきだ」という期待を相手に押しつけてしまうことです。自分のなかで大切にしている考えだからこそ、他人に「期待する人物像」を作ってしまうのです。
その結果、上司とはこうあるべき、若手ならこうすべきと押しつけがましい考えになり、やがてそれが対立を生む要因となります。
対立の根本にあるもの
例えば「残業をしてでも仕事の質を高めるべきだ」と考えている上司と、「質を求めすぎるとキリがないので、業務時間で仕事を終えるべきだ」と考えている部下が一緒に働いているとします。
この場合、上司が部下の仕事に満足していない限り、定時で帰ろうとする部下を見るたびに「(なんで残業してでもクオリティを高めようとしないんだよ……。まだできることがあるだろ……)」と考えてしまうのですから、当然対立します。
同じように、「本音と建前は使い分けるべき」と考える上司のもとで「常に本音で話すべき」と考えている部下が働いていると、部下は上司のことを裏表のある性格だと認識するようになります。
こうした対立の根本にあるのは、相手の価値観を理解しようとしないことです。
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