東大生の習い事は水泳とピアノだらけ⁉ 現代の子どもが幸せになるために必要な「親の“視野狭窄”からの解放」とは

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※イメージです(写真:Fast&Slow / PIXTA)
※写真はイメージです(写真:Fast&Slow / PIXTA)
「幼いころから塾通いをさせ、受験勉強の専門家を育てるのは、もはや時代遅れの可能性があります」と語るのは『勉強にかかるお金図鑑: 幼稚園から大学まで』を上梓した、東大カルペ・ディエムの布施川天馬氏。現代を生きる子どもたちに親ができることはなにか、布施川氏がお話しします。

学歴が高いと年収が高い仕事に就きやすい

みなさんは「学歴」に価値はあると思いますか? 学歴が高ければ高いほど、幸せに暮らしていけるのでしょうか。

労働政策研究・研修機構による『ユースフル労働統計2022』によれば、ある会社に正社員として60歳の定年まで勤めたと仮定した場合、男性は中学卒で1億9000万円、高校卒で2億1000万円、高専・短大卒で2億1000万円、大学・大学院卒で2億6000万円になるといわれています。また、女性は中卒で1億5000万円、高校卒で1億5000万円、高専・短大卒で1億7000万円、大学・大学院卒で2億1000万円となると推計されるそうです。

さらに、同じ大卒といっても、どの大学を出るかによって、大きく年収は変わり得ます。日経転職版が公開している「大学年収調査2025年版」によれば、平均年収額で第1位の東京大学出身者と、第30位の東京外国語大学出身者では500万近い差があると読み取れます。もちろん、これは偏ったデータであることが否定できませんが、それでも出身大学によって平均年収に差が生じうることはわかりますね。

さらに、2024年版の内閣府「満足度・生活の質に関する調査」によれば、生活満足度を判断するうえで、どの世代の方からも「家計・資産」が重視されているとわかります。やはり、暮らしていくためにはお金が重要で、学歴が高いと稼げる仕事に就きやすいことは一定の関連があるように見えます。

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