東大生の習い事は水泳とピアノだらけ⁉ 現代の子どもが幸せになるために必要な「親の“視野狭窄”からの解放」とは

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これは、一般入試を至上とする世代の価値観では「時間の無駄」と捉えられるかもしれません。多様な経験を経て自己探求を進め、ライフワークを見つけても、ペーパーテストには勝てないからです。しかし、今なら「推薦入試」で勝ち抜くことができる。

推薦入試では、ペーパーテストの代わりに志望理由やそれに関する自主研究の成果などを求められます。多様な経験を基に、「やりたいこと」が見つかっているからか、自分の人生を自分なりに生きようと必死で、幸せそうに毎日努力を重ねています。やはりこれも、一昔前では考えられないことでした。

受験勉強の専門家を育てるのは、もはや時代遅れ

東大を含むさまざまな国公立が推薦入試を導入し、それを後押しするなど、20年前、30年前では考えられないような変化が起きています。幼いころから塾通いをさせ、受験勉強の専門家を育てるのは、もはや時代遅れの可能性があります。ペーパーテストの価値は依然としてあり続けますが、相対的には減じているためです。むしろ、ジェネラリストになるような多方面に通じる教育を行い、その中から子どもたち自身が道を選び取って、その専門家になっていくような生き方のほうが、よいのでしょう。

いまの教育の中身や、どれほどのコストがかかるのか。子どもにどのような体験を提供できるのか。誰よりも「現代」に対応していく必要がある、難しい時代に突入してしまったのかもしれません。

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布施川 天馬 現役東大生

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ふせがわ てんま / Tenma Fusegawa

1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれ、幼少期から貧しい生活を余儀なくされる。金銭的、地理的な事情から、無理なく進学可能な大学である東大進学を志すようになる。

高校3年生まで吹奏楽部の活動や生徒会長としての活動をこなすが、自主学習の習慣をほぼつけないままに受験生となってしまう。予備校に通うだけの金銭的余裕がなかったため、オリジナルの「お金も時間も節約する勉強法」を編み出し、一浪の末、東大合格を果たす。

現在は、自身の勉強法を全国に広めるための「リアルドラゴン桜プロジェクト」を推進。また、全国の子供たちを対象に無料で勉強を教えるYouTubeチャンネル「スマホ学園」にて授業を行う。

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