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〈過去最大の買収〉大和ハウスが「データセンター需要」に照準、住友電設の完全子会社化に2920億円を投じて手に入れたい果実

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大和ハウス工業
大和ハウス工業は2020年10月より千葉県印西市で日本最大級となるデータセンターの開発プロジェクトに着手している。画像は完成予想のイメージ(画像:大和ハウス工業)

ハウスメーカー、ゼネコン、デベロッパーの「三刀流」経営の大型投資は吉と出るのか。

ハウスメーカー最大手の大和ハウス工業は10月30日、電気設備工事会社の住友電設を完全子会社化する方針を発表した。10月31日〜12月15日の期間、1株9760円でTOB(株式公開買い付け)を行う。TOB終了後、住友電設が住友電気工業の保有する50.66%の株式を買い取る。

住友電設の完全子会社化は2026年3月下旬となる予定。買収総額は約2920億円となる。大和ハウスにとって過去最大規模となる巨額投資で「データーセンター投資」という果実を取りに行く。

次の成長領域は「次世代産業インフラ領域」

「近年、データセンターや半導体関連工場を積極的に受注しているが、一般電気工事や通信工事などは当社グループではカバーできていない」

10月30日に大和ハウスが開いた記者会見。常務執行役員の柴田英一経営戦略本部長はそのように述べ、住友電設をグループに加えることでさらなる業容拡大に意欲を見せた。

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