再開発からレーザーやMLCC、冷却装置まで、恩恵は多岐にわたる。
データセンターの市場が伸びれば、それにあやかろうとする企業も当然出てくる。米国では、データセンター拡大による電力不足を見越し、再生可能エネルギー事業者の株価が上がっているほどだ。日本でもエレクトロニクス産業だけでなく、住宅や重工をはじめ、異業種による“ゴールドラッシュ”が始まりつつある。
大和ハウス工業|印西では巨大プロジェクト 土地も手当てし14棟を建設
都心から車で1時間余りの千葉県印西市。市内では公表事業者だけで11社のデータセンターがひしめいている。国道464号北側の広大な戸建て団地を抜けると、突如、巨大な建物が姿を現す。大和ハウス工業が手がける「DPDC印西パーク」のB区画で建設中のD棟(5階建て)だ。
大和ハウスは2018年に都市再生機構(UR)から土地を取得し、約27万平方メートルの敷地で全14棟(総延べ床面積33万平方メートル)のデータセンターを開発中だ。事業費は1000億円。すでに2棟は竣工しており、データセンター事業者の豪エアトランクが運用を始めている。
大和ハウスの石原聡・建築事業本部データセンター推進室グループ長は「7棟はすでに利用者がついている。半導体市況の波はあってもデータ量が今後減ることはない」と自信を見せる。すべての完成は30年を見込んでいる。
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