
台北コンピュータ見本市で基調演説をするエヌビディアCEOのジェンスン・フアン氏(写真:ロイター/アフロ)
半導体業界がざわついている。震源地は時価総額で一時、世界一となったアメリカのエヌビディアだ。AI半導体ブームに乗って急成長し、マイクロソフトなどGAFAMも一目置く。「半導体 覇権」特集では、エヌビディアの強みと死角、そして巻き返しを図る日本勢の今をリポートする。
今回はエヌビディア、またエヌビディアと密接な関係にある企業について、分析したい。
エヌビディアの業績は非常に好調だ。楽天証券では、2025年1月期で営業利益が前期比2.2倍、26年1月期で62%増益と予想している。来期予想は、委託生産先の台湾TSMCの生産能力が50%程度増になる前提で立てた。PER(株価収益率)は今期51倍、来期32倍と、増益率に対してPERは低い。
全方位外交で需要を取り込む
決算電話会議や展示会でのジェンスン・フアンCEOの基調講演では、自社と関連ある企業の名前が触れられている。エヌビディアは全方位外交で、きめ細かくAI(人工知能)半導体の需要を取り込もうとしており、改めて成長性を確認できるだろう。
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