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建設相次ぐ「データセンター」専門家はどう見る? 国立情報学研究所・佐藤一郎教授インタビュー

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国立情報学研究所 情報社会相関研究系 教授 佐藤一郎氏
佐藤一郎(さとう・いちろう)/国立情報学研究所 情報社会相関研究系 教授。1996年慶応大学理工学研究科大学院博士課程修了。博士(工学)。専門は情報制度やシステムソフト。デジタル庁「政策評価に関する有識者会議」座長などを歴任(撮影:今井康一)

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半導体業界がざわついている。震源地は時価総額で一時、世界一となったアメリカのエヌビディアだ。AI半導体ブームに乗って急成長し、マイクロソフトなどGAFAMも一目置く。「半導体 覇権」特集では、エヌビディアの強みと死角、そして巻き返しを図る日本勢の今をリポートする。

──全国各地でデータセンターの建設が相次ぎ、電力不足が懸念されています。

基本的にはデータ量の増加に比例して消費電力は増加するもの。ただ、2000年以降を見ると、データセンターにおけるデータ処理量の増加に対し、消費電力の増加は数%程度に抑制できていた。これは仮想化ソフトウェアの普及や冷却技術の進化が背景にある。それでも4〜5年前からは、データセンターの消費電力増加が徐々に表面化してきた。

GPUが大きな要因

その大きな要因がGPU(画像処理装置)の普及だ。動画配信サービスの利用増などに加えて、AI(人工知能)技術の進化も大きく関係している。生成AIの場合、学習モデルを使ってコンテンツを生成する処理、つまり推論フェーズが重い。ここでは大量のGPUが使用されている。

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