半導体業界がざわついている。震源地は時価総額で一時、世界一となったアメリカのエヌビディアだ。AI半導体ブームに乗って急成長し、マイクロソフトなどGAFAMも一目置く。「半導体 覇権」特集では、エヌビディアの強みと死角、そして巻き返しを図る日本勢の今をリポートする。
──全国各地でデータセンターの建設が相次ぎ、電力不足が懸念されています。
基本的にはデータ量の増加に比例して消費電力は増加するもの。ただ、2000年以降を見ると、データセンターにおけるデータ処理量の増加に対し、消費電力の増加は数%程度に抑制できていた。これは仮想化ソフトウェアの普及や冷却技術の進化が背景にある。それでも4〜5年前からは、データセンターの消費電力増加が徐々に表面化してきた。
GPUが大きな要因
その大きな要因がGPU(画像処理装置)の普及だ。動画配信サービスの利用増などに加えて、AI(人工知能)技術の進化も大きく関係している。生成AIの場合、学習モデルを使ってコンテンツを生成する処理、つまり推論フェーズが重い。ここでは大量のGPUが使用されている。
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら