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データセンターで稼ぐ!村田製作所&三菱重工編 ついに始まった令和の"ゴールドラッシュ"②

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再開発からレーザーやMLCC、冷却装置まで、恩恵は多岐にわたる。

村田製作所のMLCC
村田製作所のMLCC。GPU周辺にも使われる(撮影:ヒラオカスタジオ)

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半導体業界がざわついている。震源地は時価総額で一時、世界一となったアメリカのエヌビディアだ。AI半導体ブームに乗って急成長し、マイクロソフトなどGAFAMも一目置く。「半導体 覇権」特集では、エヌビディアの強みと死角、そして巻き返しを図る日本勢の今をリポートする。
※『データセンターで稼ぐ!大和ハウス&ソニー編』はこちら

村田製作所・太陽誘電|AIサーバー向け投資活況 MLCCの使用量増に期待

「大きめの形状で最大容量のコンデンサーが1つのベースボード上にダーッと並ぶ。こんな機器は今までなかった」。電子部品大手、太陽誘電の佐瀬克也社長が5月に開いた会見。そこで期待を込めたのは、AI(人工知能)の運用に特化した最先端サーバーだ。

AIサーバーの用途はビッグデータの解析や自動運転、医療現場での画像診断などと幅広い。「ChatGPT」をはじめとした、生成AIの爆発的な普及を背景に需要が今、急拡大している。

米アマゾンは1月、2023〜27年にかけて日本に約2.3兆円を投資すると発表した。データセンターの建設や運営体制の強化に充てるという。国内企業でも、シャープが大阪府堺市に所有するテレビ向け液晶工場の跡地で、ソフトバンクやKDDIなどが高機能サーバーの拠点を設ける方針だ。

データセンターの世界市場のうち、AI関連の占める割合は現状で1割前後とみられる。

従来型のデータセンターとの構造的な違いは、GPU(画像処理装置)の追加である。この半導体は膨大な情報を並列で一気に処理するという優れもの。頭脳の役割を果たすCPU(中央演算処理装置)を助けて、深層・機械学習などのアルゴリズム(計算手順)を効率的に実行できる。

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