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半導体露光装置「ASML」 日本勢を抜いた決定打 投資回収期に入り、営業利益率は30%超

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顧客はTSMCやサムスン。投資回収期で営業利益率は30%台だ。

ASMLのEUV露光装置
ASMLのEUV露光装置。1台当たり200億〜300億円ともいわれる(写真:ASML)

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半導体業界がざわついている。震源地は時価総額で一時、世界一となったアメリカのエヌビディアだ。AI半導体ブームに乗って急成長し、マイクロソフトなどGAFAMも一目置く。「半導体 覇権」特集では、エヌビディアの強みと死角、そして巻き返しを図る日本勢の今をリポートする。

半導体でウェハーに回路を焼き付ける露光装置の中でも、超微細な回路を描くEUV(極端紫外線)露光装置を独占供給する、オランダのASML。2023年12月期の売上高は276億ユーロ(約4兆7000億円)で、過去3年間で倍以上に成長、営業利益率は30%を超す。

売上高は日本勢合計の8倍に

最先端の半導体を製造するうえでEUV露光装置は欠かせない。ASMLは台湾TSMCや韓国サムスン電子、米インテルなどに納入している。日本国内ではラピダスとマイクロン広島工場への納入が決まった。最先端の半導体が使用される場面が増え、ASMLの果たす役割も増すことは確実だ。

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