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AI向けデータセンターが乱立、心配な「電力不足」 近年開設・稼働予定の全国データセンター「MAP」

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大量の半導体を積む建物が日本中に拡散、電力を大量に消費する。

データセンターの建物外観
米グーグルなどのデータセンターが集積している千葉県印西市(写真:編集部撮影)

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半導体業界がざわついている。震源地は時価総額で一時、世界一となったアメリカのエヌビディアだ。AI半導体ブームに乗って急成長し、マイクロソフトなどGAFAMも一目置く。「半導体 覇権」特集では、エヌビディアの強みと死角、そして巻き返しを図る日本勢の今をリポートする。

「データセンター銀座」。2020年代に入ってそう呼ばれ始めたのが千葉県印西市だ。世界の大手データセンター事業者に加え、米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)や米グーグルといったクラウド事業者、NTTデータなど、11社以上が集まる。

集積するエリアは北総鉄道の千葉ニュータウン中央駅から印西牧の原駅にかけての周辺一帯。千葉ニュータウンがある場所だが、2020年前後から外資中心に本格進出が始まった。目立つのは「ハイパースケール型」と呼ばれる郊外の大規模データセンターだ。

実はデータセンターそのものに正確な定義はない。

市場は2兆円から、2027年には4兆円超まで拡大

古くは1980年代の都市銀行の電算センターも含まれており、「従来型」は都心の東京・大手町や江東区、三鷹市などに点在している。機密情報を扱うことから、外部からはデータセンターとわからず、ビルの1フロアなどに限定されたケースも多い。国内では70程度の事業者があるとされる。

データセンターが備えているのは、サーバーやそれを格納するラックのほか、電源や空調、通信の設備など。空調は熱を発するサーバーを冷却するのに使われる。建物の中ではエンジニアが、1人当たり数千台、場合によっては数万台のサーバーを管理し、効率的に運営されている。稼働は通常、24時間・365日だ。

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