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エヌビディア日本代表が語る「圧倒的強さ」の源泉 大崎真孝・日本代表兼本社副社長インタビュー

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エヌビディア 日本代表兼 米国本社副社長 大崎真孝氏
大崎真孝(おおさき・まさたか)/エヌビディア 日本代表兼 米国本社副社長。1991年近畿大学理工学部卒業。日本テキサス・インスツルメンツで20年以上、営業、マーケティング、技術サポートなどを経験。2014年のエヌビディア入社時より現職。米国本社副社長も兼任(撮影:梅谷秀司)

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半導体業界がざわついている。震源地は時価総額で一時、世界一となったアメリカのエヌビディアだ。AI半導体ブームに乗って急成長し、マイクロソフトなどGAFAMも一目置く。「半導体 覇権」特集では、エヌビディアの強みと死角、そして巻き返しを図る日本勢の今をリポートする。

AI(人工知能)半導体市場で独走するエヌビディア。圧倒的強さの源泉は何か。いつまでこの天下は続くか。2014年から本社副社長も務める大崎真孝・日本代表に質問をぶつけた。

開発者支援を続けた効果だ

──AI半導体市場で1強ぶりが際立ちます。なぜここまで強い?

2つある。まず1つは半導体メーカーとしての設計能力が高いこと。2年に1度新しいアーキテクチャー(設計思想)を作り、性能を何倍にも高めた製品をリリースできるのは、大きな強みだ。

もう1つはこれまで開発者に提供してきたソフトウェア、開発ツール群を中心としたエコシステム(生態系)を作り出したことである。ほとんどの半導体メーカーが手がけるソフトは、あくまでチップを動かすための最低限のもの。だがエヌビディアはチップ以上にソフトウェアに力を入れている。

ゲームのグラフィックス向けで事業を始めて以来、開発者のコンテンツ制作を直接サポートしてきた。00年代に入り、さまざまなシミュレーションを行う科学技術計算でGPU(画像処理装置)が使われるようになっても、対応するツールやソフトを提供。ゲーム以来ずっと流れは変わらず、近年はそれがAIにつながってきた。

こうした土壌は1年や2年でできるものではなく、実はチップそのものよりもそちらに爆発力がある。半導体メーカーといわれるのは違和感があるくらいだ。

──エヌビディアにとっての日本の位置づけとは何ですか。

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