
3月の開発者向け会議では、2028年までの製品ロードマップを発表(写真:エヌビディア)
ここ数年、好況に沸いてきた半導体業界が曲がり角にさしかかっている。本特集ではトランプ関税の影響や変調を来すAI投資の動きを追った。
AI半導体ブームを牽引してきた、米半導体メーカーのエヌビディアの株価が調整局面に入っている。背景にあるのは同社の「成長神話」の陰りだ。
同社の時価総額は今年1月に3.6兆ドル(約520兆円)を突破し過去最高を更新。だがじりじりと値を下げ、年初からの下落率は25%と、S&P500(同8%)を超える(4月23日終値)。
足元の業績は好調そのものだ。2024年11月〜25年1月期の売上高は393億ドルと、前四半期比で12%増えた。事前のアナリスト予想も何とかクリアし、及第点の決算内容だったといえる。次世代GPU(画像処理装置)「ブラックウェル」は出荷遅れが続いていたが、同四半期には110億ドルの売り上げを記録。旧「ホッパー」シリーズからの移行がスムーズに進んでいることを見せつけた。
投資家が抱く2つの懸念
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