「チームのベクトルがそろわない」と嘆く管理職に共通する勘違い 優れたリーダーほど「視線のベクトル」を重視する

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新 管理職1年目の教科書〔リーダーシップ編〕
「視線のベクトル」をそろえるためにメンバーと共有すべきことは、「私たちは、なぜこの仕事をしているのか」です(写真:zak/PIXTA)
「チームのベクトルをそろえ、チームの一体感を高めたい」と考える管理職は多い。優れた管理職は、どのようにそれを実現し成果を高めているのか。
 外資系企業で最高執行責任者(COO)を務め、このたび『新 管理職1年目の教科書〔リーダーシップ編〕』を上梓した櫻田毅氏が、チームの一体感を高める管理職に共通する視点や行動について解説する。

「チームのベクトルをそろえたい」――多くの管理職が悩みながらも取り組んでいるテーマです。チームの一体感を高めることで、チームを単なる人の集まりではなく、相互協力によって高い成果を生み出す機能集団にするためです。

重要なのは「視線のベクトル」

新 管理職1年目の教科書〔リーダーシップ編〕: なぜ、あのリーダーに部下はついていくのか
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チーム運営上、そろえるべきベクトルにはいくつかありますが、その中でも重要なのが「視線のベクトル」です。つまり、チームメンバー全員が同じ方向を見て仕事をしている状態にすることです。

会社の事業は、一般的に「会社(経営)→事業部→部→課→メンバー」といった順で役割がブレイクダウンされ、その流れのもとで一人ひとりの仕事が決まっています。「視線のベクトル」をそろえるためには、このような構造におけるチームの位置づけを正しく理解してもらうことが大切です。

ところが、「いくら説明しても反応が薄く、興味がないようだ」という声をよく聞きます。自分の仕事には敏感でも、全体のことには関心がないというのです。しかし、それは上司の説明のしかたに問題があるのです。

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