「チームのベクトルがそろわない」と嘆く管理職に共通する勘違い 優れたリーダーほど「視線のベクトル」を重視する
チームの視線のベクトルの先にあるものは、顧客や会社に対するチームの価値提供です。そのことを踏まえて、管理職は、会社の事業戦略や経営課題に対して、「私たちに何ができるか」と常にメンバーに問いかけることが大切です。
リーダーシップが「チーム価値」を向上させる
たとえば、会社のホームページの更新(企業ニュースや決算情報など)を担当している総務課のX課長に、「DX化を推進できる専門性の高い人材の確保」といった経営課題が伝わってきたとします。Xさんが凡庸な管理職であれば、「人材の取り合いになっているので人事も大変だな」とスルーしてしまうでしょう。
しかしXさんが優れた管理職であれば、「私たちに何ができるのか?」とメンバーに問いかけます。もし、「的確な情報をタイミングよく発信する」というチームの価値が共有できていれば、専門性の高い人材を引きつけるようなアピールをホームページ上で行う、というアイデアが出てくるかもしれません。
このような管理職の働きかけ――リーダーシップ――が、会社に対する、より一層のチームの貢献につながっていくのです。
中間管理職の皆さんの多くは、プレーイングマネジャーとして実務とマネジメントの両立に苦心されていることでしょう。しかし、その立場は経営情報を入手できるとともに、現場の詳細な情報も入手して理解することができるものです。
だからこそ、経営も実務もわかっている人として、視線のベクトルをそろえ、チームの一体感や協力意識を高め、チームの価値を最大限に提供できる管理職でありえるのです。
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