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「チームのベクトルがそろわない」と嘆く管理職に共通する勘違い 優れたリーダーほど「視線のベクトル」を重視する

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  • 櫻田 毅 アークス&コーチング代表
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その上で管理職として行うべきことは、もう一段階掘り下げて、メンバーそれぞれの仕事が、そこにどうつながっているのかを明らかにすることです。誰にとっても、「自分」にどう関係あるかが大切だからです。製造設備保守チームでは次のように定義できます。

●点検担当のAさんは、設備の停止リスクを減少させることで、生産ラインの安定稼働を支えている。
●保守担当のBさんは、機器の不具合を事前に手当てすることで、トラブル発生を未然に防ぎ、ラインの停止リスクを最小化している。
●在庫管理担当のCさんは、部品を常備して交換・保守時間を最小化することで、ラインの稼働率を最大化している

「視線のベクトル」をそろえるリーダーシップ

こう定義すれば、メンバーは自分の仕事が、「工場全体の安定した生産を支える」といったチームの提供価値とどうつながっているかを理解できます。

同時にメンバーは、自分を含めたチーム全員が「工場全体の安定した生産を支える」という同じものに向かって仕事をしていることに気づきます。これが「視線のベクトル」をそろえるということです。

会社の事業におけるチームの役割を「なぜ」で定義して、そこにメンバー一人ひとりの仕事を関連づける。このようにして、個人の仕事、チームの仕事、事業方針を一本の線でつなぐことで、メンバーの視線が同じものに向かっていきます。このようなメンバーへの働きかけが、視線のベクトルをそろえるための管理職のリーダーシップです。

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【「私たちに何ができるのか?」と問いかける】

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