なぜZ世代には「正論」より「共感」が響くのか?Z世代が本当に求めている魔法の「共感ワード」とは

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そこで、私たちが使える共感ワードの例を挙げたいと思います。

・感情に寄り添う言葉:「それは大変でしたね」「つらいですよね」「そう感じられるんですね」
・同意を示す言葉:「わかります」「そのお気持ち、よくわかります」「おっしゃる通りです」
・相手の努力をねぎらう言葉:「よく頑張っていますね」「さすがですね」
こうした共感ワードをぜひ意図的にコミュニケーションの中に入れていただければと思います。
「〇〇しか勝たん」

特定の対象(〇〇)が一番優れていて、他に勝るものはない、という意味を表す言葉です。

主な使い方として例を挙げてみます。

・推ししか勝たん: 「(自分の応援する)推しが最高、一番だ」という意味。アイドルやアニメキャラクターなどに対して使われる。
・コーヒーはブラックしか勝たん: 「コーヒーはブラックが一番おいしい」という、個人の嗜好を表す使い方。

なんとなく、この「〇〇しか勝たん」は語感がよく、ちょっと使ってみたいなと思ってしまいました。

私たちの世代が使ったら「オジサンが無理してる」などと思われるのかもしれませんが……。

そこで、言い換えて「○○さんはさすがですね!」という風に使ってみてはいかがでしょうか。他人から認められ、理解されたと感じたとき、相手はこちらに振り向いてくれるのではないでしょうか。

要注意。「共感ワード」を使う上での心構え

私たちの想像以降にZ世代は表面的なテクニックに敏感です。空気を読むことに長けています。そのため、言葉の裏にある本心を簡単に見抜いてきます。

そこで、心構えとしてコミュニケーションの言葉としてどのような言葉を使っているか? の前に、相手を「理解しようとする」ことが何よりも重要であることを強調しておきたいと思います。

Z世代は、「この人は、自分を理解しようとしてくれている」と思ったときに初めて心のドアが開きます。言葉の裏にある気持ちを受け取って、話を聴こうとします。信頼を寄せるようになります。信頼関係が出来てくれば、どんな言葉を遣おうが、相手に響くようになります。

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