なぜZ世代には「正論」より「共感」が響くのか?Z世代が本当に求めている魔法の「共感ワード」とは

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Z世代に向けた研修もよく実施するのですが、彼らにどんなリーダーや上司を信頼しますか? という質問をすると必ず出てくる答えがあります。それが、「話を最後まで聴いてくれる人」です。

Z世代は想像以上に、空気を読むことに長けている

さあ、どうでしょう。相手の話を最後まで遮らずに聴くことができていますでしょうか? 特に、相手が間違っているなと思ったときや、相手の話に意見や言い返したい気持ちが芽生えたときに、相手の話を聴いているようで聴いていない状態になっていないでしょうか。

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ここでいう「話を最後まで聴いてくれる人」というのは、ただ単に話を聴く人ではありません。“頭では違うことを考えている”人も「聴いていない人認定」されていることを忘れてはいけません。

なお、Z世代からよく聞く愚痴についても触れたいと思います。

それは、「上司の自慢話がウザい」です。では、「どんな時に上司の話を聴こうと思う?」と質問したところ、「上司の失敗談とそこからの教訓を話してくれたとき」と答えてくれました。ぜひ、コミュニケーションの参考にしていただければと思います。

今回のまとめとして、まずはZ世代のコミュニケーションを知ること。彼らは私たちの想像以上に、空気を読むことに長けていることを理解する必要があります。そして、話を最後まで聴くことが大切です。また、彼らは、私たちの発する言葉ではなく、「本当はどう思っているのか」を見抜くチカラを持っていることを自覚する必要があります。

とはいえ、Z世代に迎合する必要はありません。彼らの特性を尊重しながらも、信頼関係の構築を意図してコミュニケーションを図っていければいいと思います。

最後にまとめとして、ひと言お伝えします。「話を聴く上司しか勝たん」。

加藤 芳久 株式会社ファイブベイ取締役副社長、組織変革コンサルタント

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かとう よしひさ / Yoshihisa Kato

大学卒業後、大手旅行会社、コンサルティング会社を経て、2016年に株式会社加藤経営を設立。日本ハム、三井ホームなどの大手企業を中心に、これまで200社以上に対して人財育成の体系化・組織風土変革を支援。台湾、シンガポールなど海外にも活躍の場を広げている。 2022年には、株式会社ファイブベイ(FiveVai)設立、取締役副社長兼CHO(チーフハピネスオフィサー)に就任。

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