平清盛の名前に「の」が入る"意外と深い"理由 意外と知られてない「氏」と「姓」の違いとは

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そしてその、「短いが故に美しいもの」というイメージが、まさに我々の「命」のメタファーになっているのではないかと考えることもできます。ちなみに、桜以外の「短いが故に美しいもの」が「命」のメタファーとして使われている場合は多いです。

「花火」「夜」は命の輝きのメタファー

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例えば「花火」。文学でも映画でも、闇夜を進み、短く散ってしまうけれど、最後にパッと大きな光を輝かせるという意味で、命の輝きのメタファーとして使われる場合があります。

または、「夜」も同じです。森見登美彦先生は『夜は短し歩けよ乙女』という作品を書いていますが、これは「命短し恋せよ乙女」という言葉が元ネタだと言われています。

これは、「ゴンドラの唄」という大正時代の1915年頃に流行っていた歌謡曲の歌詞の一部で、そこから多くの場所で使われるようになったものですね。この小説だけでなく、命と夜を重ねて語るような文学作品は多いです。

このように、我々の身近にあるものが「生と死」のメタファーとして描かれているのはとても面白いですね。

西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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