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「自民・維新」連立政権誕生の舞台裏と持続力、記録的高支持率も基盤が弱い高市政権、過去の連立が示す教訓とは

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10月21日、首相就任後の与党党首会談に臨む高市自民党総裁(右から3人目)。自維連立政権は持続するのか (写真:時事)

高市早苗内閣が高支持率を記録している。新首相登場の「ご祝儀相場」か、「史上初の女性首相」による爆発的人気か、見極めが難しいが、11月調査で、読売新聞72%、共同通信69.9%、朝日新聞69%、時事通信63.8%と、過去13年の自民党首相の5内閣で最高水準だった。

快調なスタートと映るが、政権基盤は弱い。発足時、自民党は衆議院で過半数を37、参議院で25、下回った。直前に公明党が政権離脱し、代わりに日本維新の会との連立にこぎ着けたが、2党で過半数に衆議院で3、参議院で6、不足の少数連立与党だった(11月末に衆議院は無所属3議員の自民党会派入りで過半数に到達)。

石破政権側から連立提案

「自維」の接触は、実は高市政権誕生前、石破茂前首相の在任中に始まったようだ。自民党が2024年10月の衆院選に続いて25年7月の参院選でも敗れ、国政選挙2連敗を喫した後の8月だった。

維新の参議院会長の浅田均氏が11月11日のインタビューで、「石破さんのサイドからアプローチがあって、何とか仲間になってほしい、みたいな提案が」と、石破政権から連立参加の呼びかけがあったことを明かした。公明党を含む「自公維」連立構想であった。

浅田氏は吉村洋文代表(大阪府知事)に伝える。11月21日に吉村氏を取材すると、「浅田さんを通じて話があったが、組まないと私は答えた。衆参ともに選挙で否定された政権で、公約が実現できないと思ったから」と明言した。これで命運が尽きたのか、石破氏は9月7日に辞意を表明した。

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