疲れを取るはずの甘いもので余計に疲れる
疲れた仕事帰りにコンビニに立ち寄ると、思わず引き寄せられるスイーツコーナー。そして、シュークリームやエクレア、チーズケーキなどに手が伸びることもあるでしょう。
高脂肪、高糖質で甘みのある“カロリー密度の高いスイーツ”は、人間が先天的に好きな食品です。そして、脳の疲れによって食欲をコントロールできない状態だと、暴走する食欲のままスイーツを食べてしまうのです。
確かにブドウ糖は脳のエネルギー源になるため、脳からは甘いものを欲する司令が出ます。しかし、それによって体がどうなるかご存じでしょうか。
空腹時に甘いものを食べれば、血液中に糖が増えて血糖値が急激に上がります。すると、すい臓からは血糖値を下げるホルモンのインスリンが分泌されて、血糖値を下げます。
同時に、インスリンにはもう1つ重要な働きがあります。細胞内に十分な糖があるとき、糖を中性脂肪に変えて体内に蓄えるのです。こうして、甘いものを食べすぎることで、飲酒習慣がなくても肝臓に脂肪が蓄積する「非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)」の人が増え、現在、約2000万人が罹患しているといわれます。
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