「高齢者の運転事故」は糖質・塩分摂りすぎを疑え 「脳ドック」データでわかった意外な因果関係
糖質の過剰摂取が脳にダメージを与える
テレビや動画を見ていると、「糖質ゼロ」や「糖質オフ」を売りにした商品のCMを最近よく目にします。糖質を制限すると、健康増進効果やダイエット効果に期待できる――ここに注目した飲料メーカーや食品メーカーが、健康や痩身を求める消費者の需要に応えようとして、さまざまな商品を開発している様子が伝わってきます。
とくにビールならびにビール系飲料、チューハイ類などについては、糖質オフ祭りといっても過言ではないような新商品のラインナップです。麺類市場もその動きは活発で、おからやこんにゃくを主原料とする糖質ゼロ麺や、高たんぱく・低糖質をうたうインスタントラーメンが登場するなど、糖質制限ブームはとどまるところを知りません。
体の組織をつくったり、調子を整えたり、エネルギー源になったりと、人間の生命活動に不可欠な栄養素はおもに5つ。「たんぱく質」「脂質」「炭水化物」「ビタミン」「ミネラル」で、これらは“五大栄養素”と呼ばれます。糖質は、炭水化物の一員です。
ですので糖質は、本来人間の体にとって必要な栄養素ということになります。しかし、過剰に摂取してしまうと、さまざまな弊害を引き起こすのです。
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