長野県佐久市立国保浅間総合病院「スマート外来」では、患者の8割が3カ月で約5㎏の減量と、脂肪肝の改善に成功しています。
著作の「肝臓から脂肪を落とす」シリーズが累計6万5000部を突破し、多くの患者を減量に導いている肝臓外科医・尾形哲氏がこのたび、『肝臓から脂肪を落とす お酒と甘いものを一生楽しめる飲み方、食べ方』を上梓。本書から一部抜粋・再構成してお届けします。
飲酒量を決める「N」と「D」の遺伝子
コロナ禍の在宅飲みが習慣になったまま飲酒量が増え、アルコール由来の脂肪肝の人が増加しています。そこで、肝臓を守りながらお酒を一生楽しむための実践的な方法を紹介します。
飲み過ぎで体を壊す人を減らすために、厚生労働省の「健康日本21」では、「節度ある飲酒」を“1日の平均純アルコール量で約20g”と定めています。純アルコール量20gとは、日本酒なら1合弱、ビールなら500㎖、ワインならグラス2杯程度。
しかし、お酒好きな人ならば、ビール500㎖(ロング缶1本)まででは、守れそうもないとハナから諦める目標かもしれません。
そこでお伝えしたいのが、最近の遺伝子研究により、持っている遺伝子次第で、飲酒の上限量が違うとわかってきたことです。健康を害するリスクを抑えつつ飲めるお酒の量は、個人差がとても大きいのです。
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