「男性は下痢をしがちで、女性は便秘の人が多い」というイメージは、医学的に説明がつくのか?

ドーパミンの分泌が「排便中枢」を活性化させるという(写真:Satoshi KOHNO/PIXTA)
男性は下痢をしがちで、女性は便秘の人が多い……。そんなイメージをお持ちの人も多いかと思いますが、犀星の杜クリニック六本木院長の川本徹氏によれば、そのイメージは医学的にも説明がつくそうです。
本稿では、性差によって正反対の働きをしてしまうこともある「自律神経」の重要性について、川本氏の著書『コンパクト版 結局、腸が9割 名医が教える「腸」最強の健康法』から一部を抜粋・編集する形で解説します。
「小腸の下痢」と「大腸の下痢」の2種類に分けられる
下痢とは、便の水分量が80%を超え、排便回数が頻繁になる状態のことをいいます。
原因は色々とありますが、便秘に比べると、ぜん動運動の強度というような物理的な理由より、何かしらの細菌やウイルスが侵入したことによって腸の粘膜が刺激され、原因になっている異物を急いで排出しようとして起こるのが基本です。
ただし、突発的に脳に強いストレスがかかった時に、激しいぜん動運動が起こり、下痢になることもあります。また、アルコールが粘膜を刺激し、下痢を起こしてしまうこともあります。
意外なところでは、子宮が収縮する筋肉と、腸が収縮する筋肉は同じ筋肉を使うので、生理痛が重い方は下痢も起こしやすい傾向があります。
トピックボードAD
有料会員限定記事
ライフの人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら