「スパルタ進学校で不登校に」一度は大学受験も諦めた娘を、国立医学部に導いた母の"気づき"

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(写真はイメージです:PIXTA/buritora)

早紀さん(仮名 55歳)には2人のお子さんがいます。今回は上の娘さんが高校で不登校になったこと、その後、国立大学の医学部に合格したというお話を紹介します。早紀さんは何を思い、どのように娘さんを支えたのでしょうか。

「娘には発達障害の傾向があると思っています。小学生の頃はほとんど毎日のように忘れ物や遅刻をして、私は怒ってばかりいたんです」

時間を気にする様子もなく悠然と学校に向かおうとする娘さんに、早紀さんはますますイライラを募らせ、玄関から靴を放り投げ、まるで家を追い出すように送り出したこともあったといいます。

「思えば娘は小さな頃から我が強く、私とぶつかってばかりでした」

そんな娘さんは中学受験を経て、中高一貫校に入学します。

校風の合わない学校。同級生からの嫌がらせ

その学校は、塾の先生にも「よく受かったね」と驚かれるような難関校でした。ただ、そのぶん課題や小テストが多く、成績が振るわなければ厳しく指導されるスパルタ式の教育方針だったそうです。

そのやり方が合う子は学力を伸ばしていきますが、早紀さんの娘さんには厳しすぎたようです。

「中学3年生になった時、娘から『転校したい』と言われました。うちの娘にはもっと伸び伸びした雰囲気が合っていたんでしょうね」

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