「不登校の娘の昼夜逆転を救おうとして、自分が壊れた…」精神科に1カ月入院して回復した母の気づきとは?

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(写真:ペイレスイメージズ1/PIXTA)

尚子さん(仮名、49歳)には2人の子ども(姉妹)がいます。上のお子さんが小学校6年生から学校を休みがちになりました。

「3学期になって昼夜逆転のような生活になり、学校に行けなくなりました。私たちが住んでいる地域は教育熱心な家庭が多く、周囲のお友達が中学受験態勢に入ったんです。そのときは遊ぶ友達がいなくなったことが原因かなと思ったんですが……」

尚子さんは自分の人生に不登校が起きたことにショックを受けます。

しばらくすると、娘さんは夜中にキッチンに立ってクッキーを焼くなど、昼夜逆転の生活が定着してしまいました。

娘が心配で自分が不眠症に

尚子さんがいくら「寝なさい」と言っても聞かなかった娘さん。夜中にオーブンを使うので、火傷を心配した尚子さんは一睡もせずに仕事に出かけることもあったそうです。

そのうちお風呂も入らず、歯も磨かなくなったという娘さん。ご主人も自営業の仕事に忙しく、実家の助けを借りようにもお父さんに認知症が出始め、お母さんが介護に手を取られている状態でした。ワンオペ育児だった尚子さんは、どこにも逃げ場がなく追い詰められていきます。

そんな日々が約2カ月。尚子さんの身体はとうとう悲鳴をあげてしまいます。娘さんの昼夜逆転をなんとか直そうとしているうちに、自分が眠れなくなったのです。尚子さんは、「しっかり睡眠をとる必要がある」という医師の診断のもと精神科に入院することになりました。

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