「不登校の娘の昼夜逆転を救おうとして、自分が壊れた…」精神科に1カ月入院して回復した母の気づきとは?

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そのひとつが両親との関係です。たとえば、「母は娘が不登校になってからうちに来てくれたことがあるんですが、私や娘のことより、家の中がきちんと整理整頓されているかどうかを気にするような人なんです」。

尚子さんは、自分がずっとお母さんの愚痴の聞き役だったことを思い出しました。妹さんはそれが嫌で、お母さんとは絶縁状態です。

しっかり者の長女を演じていた幼少期

お父さんとの関係も見つめ直しました。

「父は怒ったら手をあげる人でした。『上の子がしっかりしていれば下は育つ』という持論があって、私にしっかり者の長女の役割を強いてきました。だからなのか、私は自分を守るために良い子を演じていたんです」

尚子さんは「私は親を恨んでいた」と言います。

「結局、私が人生を楽しめていないんですね。それなのに、子どもが人生を楽しめるわけがありません。ようやくそこに気づきました」

尚子さんはそこから両親を責めるのをやめ、「自分を育てられるのは自分しかいない」と新たに生きる決意を湧かせます。

入院によって一時は自尊心を打ち砕かれた思いでしたが、身体と心を休めて自分を見つめる時間はとても貴重だったようです。

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