宿泊・移動・3食込みで「1泊2万円以下」も! ――クルーズ船「高級」→「身近な旅」へ多彩に進化中。移動そのものが旅になる「究極の楽旅」

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神戸から出航する「飛鳥Ⅲ」
神戸から出航する「飛鳥Ⅲ」(写真:筆者撮影)

新聞やテレビで「クルーズ旅行」という言葉を見聞きする機会が増えてきた。とはいえ「高そう」「時間がかかりそう」「自分には関係ない」と思う人も多いかもしれない。しかし、いまのクルーズは選び方次第で、誰でも楽しめる旅の形になりつつある。

クルーズは本当に「高い」のか?

日本では1990年代に初代「飛鳥」が就航した際、旅行会社の広告で「豪華客船」という表現が多用されたこともあり、「クルーズ=高級」というイメージが根付いた。近年もニュースで「豪華客船が台風で足止め」など報じられることがあるが、実際には家族連れも多いカジュアル船であることがほとんど。

1泊2万円以下で楽しめるクルーズも登場しており、宿泊・移動・3食込み(クルーズ料金は「2名1室利用時の1名分*」が基本で、税や港湾料、チップは別途)であることを考えればむしろ「お得」ともいえる。

*この記事では比較できるよう「窓なし内側客室」の料金を記載

背景には世界的な人気の拡大があり、クルーズ産業は成長を続けている。そのため、新造船が続々とでき、コンセプトや特徴が実に幅広くなってきている。

例えば「手軽な国内周遊」から「心身を整えるウェルネス系」、「寄港せずに船内エンターテインメントを満喫するタイプ」といった具合だ。日程も1〜2泊のショートクルーズから、100日を超える世界一周までさまざま。旅の目的や好みに応じて選べる時代になっている。

この多様さを理解せずに「自分には合わない」と決めてしまうのはもったいない。少し知識を持って選べば、予想以上に快適で、新しい旅の発見につながるだろう。

【写真】クルーズ船の内部やイベントの様子など(11枚)

※外部サイトでは写真をすべて見られない場合があります。その際は本サイト(東洋経済オンライン)内でご覧ください。

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