宿泊・移動・3食込みで「1泊2万円以下」も! ――クルーズ船「高級」→「身近な旅」へ多彩に進化中。移動そのものが旅になる「究極の楽旅」

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筆者が初めてクルーズに乗ったのは約30年前。当時は「クルーズは一部の富裕層のもの」と思われており、情報も少なかった。思い切って横浜港に寄港していた世界一周中のイギリス客船に乗り込んだのが最初の体験である。

その直後から、カリブ海などで14万トン級の大型船が次々と登場し、1泊1万円以下のカジュアルなクルーズも増加していた(基本は7泊)。いまや世界最大の客船は25万トンを超え、乗客6000人以上を乗せるほどの規模に成長している。

このような大型船は、まさに“海に浮かぶ街”。「クルーズは高い」という既成概念のない若い世代が、「コスパ」や「映え」を狙ってクルーズに関心を持ちはじめ、SNSや動画でクルーズ体験を発信する姿も多く見られるようになった。それが結果的に、幅広い世代の関心を呼び、クルーズ人気の裾野を広げている。

MSCベリッシマのホワイト・パーティ
船内で開かれるさまざまなイベントもクルーズの楽しみの一つ。写真はMSCベリッシマで人気のイベント「ホワイト・ナイト」。白い服装を身につけ、ダンスパーティーなどを楽しむ(写真:筆者撮影)

世代を超えて、誰もが「乗りどき」

若い世代が発信する華やかな船旅の一方で、中高年層にもクルーズは新たな旅の選択肢として広がっている。

寄港地での観光や船上の食事、海を眺めながら過ごす時間など、楽しみ方は人それぞれ。クルーズの魅力は世代や旅のスタイルを問わず、まさに百人百色といえる。多様な船が日本に集まるいまこそ、クルーズを始める絶好のチャンスである。

まずは自分に合った船と日程を選び、荷物を持って船上の「もう一つの我が家」へ。朝目覚めれば、そこはすでに次の港。移動そのものが旅になる、究極の「楽旅(らくたび)」が待っている。

飛鳥Ⅲのライブラリー
ゆっくり読書を楽しむのもおすすめ。写真は飛鳥Ⅲの「721 ブックス&カフェ」(写真:筆者撮影)
飛鳥Ⅱの露天風呂
「飛鳥Ⅱ」の最上階に位置する展望大浴場(写真:筆者撮影)
【写真】クルーズ船の内部やイベントの様子など(11枚)

※外部サイトでは写真をすべて見られない場合があります。その際は本サイト(東洋経済オンライン)内でご覧ください。

藤原 暢子 クルーズ・ジャーナリスト/編集者

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ふじわら・のぶこ / Nobuko Fujiwara

長崎県生まれ。クルーズ専門誌『CRUISE』の編集長を10年間務めた後、フリーのジャーナリストに転身。25年以上にわたり国内外のクルーズ業界を取材し、150隻を超える客船に乗船。約100カ国の港町を歩き、クルーズがもたらす観光と地域経済、サステナビリティの関係を追い続けている。陸の旅では得られない「客船ならではの人との出会い」を大切にしている。悩みは、愛犬の豆柴をクルーズに連れていけないこと。https://www.cruise-media-lab.com

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