「不登校の娘の昼夜逆転を救おうとして、自分が壊れた…」精神科に1カ月入院して回復した母の気づきとは?

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「精神科への入院は『自分はこんなに弱い人間なのか』とレッテルを貼られているようで、なんだか自尊心が削られていく思いでした」

とはいえ、自宅から離れた安堵感と自分に合う薬が見つかったことで、尚子さんはぐっすり眠れるようになり体調も回復していきます。

入院期間は約1カ月。その間、どのような思いで過ごしていたのでしょうか。

入院中、さまざまな思いが湧き上がる

「生まれてからずっとそばにいる子どもたちと離れてしまったのが不安でした。ちゃんと生活してるのかなって」

「長女が学校に行けなくなったのはまじめな性格も関係しているのかもしれないなって。習い事も多い時で4つもしていましたから、疲れてしまったんでしょうね」

また、小学校の先生とのやり取りも振り返ります。

「正直に言うと、担任の先生とのやり取りがきつかったですね。毎日連絡をくださるのはありがたいのですが、プレッシャーに押しつぶされそうでした」

聞けば、担任の先生から毎晩「様子はどうですか。明日は学校に来させてくださいね」と電話が入っていたそうです。熱心な働きかけに感謝する一方で、尚子さんは「毎朝こちらから欠席の連絡を入れているのに、なぜ1日に2回も話さなければならないの?」と苦痛だった思いを打ち明けます。

このように、仕事や育児、全てのことから解放された尚子さんは、湧き上がってくる思いをひとつひとつ受け止めていくことができました。その中で、新たな気づきを起こしてくれる人たちとの出会いもありました。

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