湿布、塗り薬、糖尿病治療薬まで…"年間475億円"の医療費がムダに――高齢者の自宅に眠る「残薬」。実家で見つけたら捨てずにすべきこととは?
今夏、SNSに投稿されたある薬の写真が注目を集めた。幾重にも重なった湿布の山や大量に放置された軟膏(塗り薬)の写真だ(次のページに掲載。※外部配信先では写真を閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)。
なくなるまで処方しない
写真の解説には、「この湿布がなくなるまでは、次の処方は出さないことを伝えています」と書かれている。
写真を投稿したのは、横浜市で在宅診療を行う「めぐみ在宅クリニック」院長の小澤竹俊さん。薬の持ち主は、小澤さんが今年8月から新しく訪問診療を始めた80代の患者で、写真は自宅を初めて訪れたときの状況を撮ったものだという。
「それまでは複数の医療機関の外来に通っていて、薬が残っているにもかかわらずどんどん処方されていた結果、溜まってしまったようです。望ましいことではないと思い、問題提起のため投稿しました」(小澤さん)


















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