湿布、塗り薬、糖尿病治療薬まで…"年間475億円"の医療費がムダに――高齢者の自宅に眠る「残薬」。実家で見つけたら捨てずにすべきこととは?

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喘息の発作が出たときに使う吸入薬。万が一のために保管しておきたい気持ちもわかるが、余りすぎだ(写真:小黒さん提供)
冷蔵庫に保管されていた糖尿病の治療薬インスリン(写真:小黒さん提供)

「軟膏のように、正しい塗り方がわからず、1回分の量が足りていないために余ってしまう例もある。少量でも効くと勘違いし、適切な量を塗っていないことが多い」(小黒さん)

残薬対応は「薬剤師」が担う

では、残薬はどうすれば減らせるか。その役割を担うのが薬剤師だ。実際、残薬を解消し、医療費を削減することを目指し、国は薬剤師の役割を重視する施策を打ち出している。

15年には「患者のための薬局ビジョン」が取りまとめられ、薬局に勤める薬剤師が「かかりつけ薬剤師」となり、窓口を設けて患者の相談に乗る制度が始まった。

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