「不登校の娘の昼夜逆転を救おうとして、自分が壊れた…」精神科に1カ月入院して回復した母の気づきとは?

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ところで、小学校を卒業したお子さんのその後はどうだったのでしょうか。

「娘は地元の公立中学に進学しましたが、1年生の10月の中間テストを境に再び不登校になりました。動画サイトを見てばかりだったので、週3回、家庭教師の先生に来ていただいて勉強の機会をつくりました」

世の中がコロナ禍だった頃。外出もままならない毎日でしたが、ときどきご主人が仕事の合間に車で娘さんを気分転換に連れ出してくれたそうです。

大学を目指し予備校にも通う娘

そして高校は寮がある県外の私立高校へ。

「娘が自分で調べて『ここに行きたい』と言った学校です。大学進学を視野に入れて、本人なりに強い決意で選んだように感じました」

娘さんが家を離れることに尚子さんの不安はなかったのでしょうか。

「不登校中は常に『これからどうなってしまうんだろう』という不安がありました。でも、私の不安を子どもに押し付けてはいけないと思ったので、本人が決めた一歩を大事にしました。ただ、結局、高校でも1年生の夏休み明けから学校に行けず、今は通信制の高校に転学し、大学を目指して予備校にも通っています」

尚子さんは一定の距離感をもって娘さんの紆余曲折を見守っているようです。

「通信制の高校で勉強しながら、先日まで友達といっしょにカフェでアルバイトをしていました。なかなかハードな飲食店なのに、半年間よくがんばったなと思います」

今は近くの企業で事務職のアルバイトもしているそうです。

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