「スパルタ進学校で不登校に」一度は大学受験も諦めた娘を、国立医学部に導いた母の"気づき"

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子どもたちはSOSを出しているのに、親がそのサインに気づけなかったり、「楽な方に流れている」と誤解してしまうことも少なくありません。

早紀さんの娘さんは「不登校」という形でSOSを出しました。そして早紀さんは葛藤しながら、自分の心を見つめ直し、少しずつ娘さんを受け止められるようになっていきます。そのプロセスこそが、娘さんが“自分の目標を決めて行動する力”へとつながっていったのでしょう。

もうひとつ、早紀さんのお話の中で見逃せないのが、「親が子どもに愚痴を聞かせている」という点です。

私は不登校の相談を受けるとき、「お子さんに愚痴を聞いてもらっていませんか?」と尋ねます。なぜなら、子どもは“傾聴の天才”だからです。

お母さんが子どもに愚痴をこぼすと…

真面目で優しい子どもほど、親の話を聞いてくれます。否定せず受け止めてくれる存在に、親はつい安心して話してしまいますが、それは子どもにとって大きな負担になります。子どもが“親を支える役割”を背負ってしまい、自分がしんどくても本音を言えなくなるのです。こうして「アダルトチルドレン」をつくり出してしまいます。

早紀さんの娘さんの「お母さんは自他の境界があまい」という言葉は象徴的でした。この一言が、母娘の間に明確な境界線を引くきっかけになりました。そして早紀さんはここでも逃げることなく、しっかりと自分に向き合ったのです。

こうした困難を乗り越えた早紀さんは、ますますキラキラと輝く人生を歩まれると私は確信しています。そして娘さんも困難が訪れるたびに、お母さんの応援を力にして前へ進んでいかれることでしょう。

ラン 不登校コンサルタント、ブロガー

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Ran

娘の不登校約5年。渦中に乳がんを患う。52歳で脱サラし不登校コンサルタントに転身。Amebaオフィシャルブロガー。著書「子どもが不登校になっちゃった」(すばる舎)はAmazonランキング#いじめ・不登校部門で1位を獲得。「不登校ママから脱出した!」ランのブログ、インスタ、不登校脱出オンライン講座、ラジオ出演、執筆活動などを通じ不登校の親を支援。親子の明るい未来と人生の秘訣を伝えている。ランの公式LINEでは不登校に役立つ情報を配信中。

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