「人生100年時代」の喪失感と向き合う。60代男性の「薄毛・中高年太りでおしゃれが楽しめない」の悩みに精神科医・和田秀樹氏の処方箋は?
年齢と共に芽生える「喪失感」はどうやって解決すべきでしょうか(写真:Luce/PIXTA)
医療の発達により平均寿命が飛躍的に延び「人生100年時代」となった現代、高齢者専門の精神科医・和田秀樹氏によれば、「人生後半をむかえた人々は、喪失に対する心得にも変化が必要」とのこと。
かつて「老後の始まり」だった60代は、現代では「人生の新しい章の始まり」であると同時に、「家族や友人との付き合いがガラリと変わる転換期」でもある。つまり、喪失感の塊が襲いかかってくる年代だといいます。
和田氏の著書『喪失感の壁』から一部を抜粋・編集し、人生後半で訪れる喪失感とどう向き合い、どう乗り越えていくかの具体的なヒントをお届けします。
質問)薄毛、中高年太り……おしゃれが楽しくない
50代以降、髪が薄くなったり、中高年太りしたり、筋力が衰えてきたりと、急激な身体の変化を感じています。
同年代と比較すると太りにくい体質でしたし、自分なりに体型の維持にも気をつけておしゃれを楽しんでいたつもりなのに、最近はどうもスタイルがキマらず、鏡を見るのも嫌になってきました。(60代後半・男性)
発毛薬で筋肉が衰える可能性
プロペシアなどの発毛薬を使ってはいないでしょうか?
一般論からいいますと、筋肉が落ちて脂肪がつきやすくなるのは、テストステロンという男性ホルモンが低下している兆候です。
トピックボードAD
有料会員限定記事
ライフの人気記事



















無料会員登録はこちら
ログインはこちら